2011-10-16

インド旅行記~聖地


ヒマラヤというと厳しい自然のイメージですが、この花の谷は5000m級の山が取り囲む中で、まるで妖精が遊んでいても不思議ではないような清らかな土地でした。いつまでもここにいたいと思うようなとても静かな時がそこには流れていました。
同じような感覚を去年訪れた西表島の浜辺で体験しました。
そこでテキスタイルをされている方の話だと、その浜辺は聖地とされている場所で、島の伝統儀式の場所になっているそうでした。

私は自然の中や旅先で初めての土地に行くと、自然の心のなかで挨拶をしています。
自分の家に挨拶もなしに入られたら不快な気持ちになりますよね。
それと同じで、土地にも一言「おじゃまします。ここで安全に過ごせますように。」といいます。
そして帰る時も同じように感謝の気持ちを伝えています。

そうしていると、その土地や自然の存在が暖かく向け入れてくれている気がします。
花の谷の岩場に凛とした姿で咲くブルーポピー

2011-10-12

インド旅行記~花の谷

インド修行から3か月、早すっかり涼しくなってしまいました。
インド人もびっくりするほどスローペースでやっと花の谷になりました。

花の谷は標高3500 メートルに位置し、氷河に囲まれた広大な谷に約600種の植物が自生、
4月下旬氷河が溶け出す頃から9月まで一斉に花が咲き乱れる、まさに天上の花園。


ここはヒマラヤ!とはいえ、この景色をみると、「おじーさーん!」「ハイジー」と
叫びたくなってしまうのはハイジ世代だからでしょうか。


広い谷は一面緑に覆われ、両側は美しいスロープの岩山が続きます。
谷の前方には氷河をいただいた高峰が谷をふさぐようにそびえています。
ヒマラヤといえば険しい岩肌を持つ荒々しい山の世界を思い浮かべますが、
これほど美しい緑に覆われたところは初めてです。

まさに天上の花園

世界自然遺産の花の谷までは徒歩で約5キロと短い距離です。
道も整備されてとても歩きやすいのですが、なんせ標高が3600メートルと高いため、
人によっては少しあるくだけでも息切れてしまいます。

お金を払えば背負ってくれます

私たちは、ヒマラヤ経験者からのアドヴァイスで、出発前に高所トレーニングやスポーツジムで
筋力アップをはかってきたので、息切れすることなく花の谷を満喫できました。

今回の旅でもう一度いきたいと思うのがこの花の谷です。
それほどに美しく、そして2度と同じ景色、同じ空、同じ時を得ることはできないとわかるから。