ユマニチュード(Humanitude®)とは、認知症の人のケアをするためのフランスのイヴ・ジネスト氏によって開発された新しい方法です。NHKクローズアップ現代でも特集されました。
「人とは何か」という哲学に基づいて体系化された「やさしさを伝える技術」で、見つめる、話しかける、触れる、立たせるの4つの柱から構成されています。
最初に見た映像は、介護士がお風呂を嫌がる人に入浴介助をしている光景です。私も経験していますが、介護士が一生懸命入れようすればするほど、お年寄りは嫌がって声荒げたり、抵抗したりする様子は、強制としか見えないものでした。
その人のためと思ってしていることが、実はその人に害のある行為であるかもしれない。
介護講習では介護技術は学びましたが、ケアの技術は学んでこなかったのだと改めて気づきました。
相手が何を求めているのか。
自分は人として大切にされているんだ。ということが満たされることがケアの大切な要素だと改めて思いました。このような思いやり、尊厳という高い意識の心の部分はこれまでケアをする人の治療的自我の領域として扱われていたのもです。
ユマニチュードは、その部分に技術として体系化したことが評価できると思いました。
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