2015-02-23

ユマニチュード公開講座

「やさしさを伝える技術ユマニチュード」の公開講座に参加しました。

ユマニチュード(Humanitude®)とは、認知症の人のケアをするためのフランスのイヴ・ジネスト氏によって開発された新しい方法です。NHKクローズアップ現代でも特集されました。

「人とは何か」という哲学に基づいて体系化された「やさしさを伝える技術」で、見つめる、話しかける、触れる、立たせるの4つの柱から構成されています。

最初に見た映像は、介護士がお風呂を嫌がる人に入浴介助をしている光景です。私も経験していますが、介護士が一生懸命入れようすればするほど、お年寄りは嫌がって声荒げたり、抵抗したりする様子は、強制としか見えないものでした。
その人のためと思ってしていることが、実はその人に害のある行為であるかもしれない。

介護講習では介護技術は学びましたが、ケアの技術は学んでこなかったのだと改めて気づきました。

相手が何を求めているのか。
自分は人として大切にされているんだ。ということが満たされることがケアの大切な要素だと改めて思いました。このような思いやり、尊厳という高い意識の心の部分はこれまでケアをする人の治療的自我の領域として扱われていたのもです。

ユマニチュードは、その部分に技術として体系化したことが評価できると思いました。

2015-02-09

ヨーガボランティア

今日は福島から板橋区に住まわれている方が集まる板橋サロンでヨーガボランティアさせていただきました。
今回はお仲間の療法士さんの指導を見学しながらアシスタントで参加です。
「そんなに動いてないけど、不思議と体か軽くなるのよね」、「椅子に座ってできるのがいいね。」
ヨーガが終わってからは、美味しい沢庵をお茶受けに、地元の話や生活のことなど話しも尽ない様子。
話せる場がある、仲間がいることって大切ですね。
ありがとうございました。

2015-01-21

ヨギーニに掲載

ヨガ雑誌「ヨギーニ」(1月20日発売)の「インストラクターの小部屋」という様々な場所で活動しているヨガインストラクターを紹介するコーナーの中で、都立病院の認知症疾患センターで行わせていただいているヨーガセラピー指導が紹介されました。

ヨガというと一般的にはスポーツクラブや運動といった側面や超人(!)の技といった側面に注意が向けられることがいまだに多いのが現状です。

しかし、ヨーガや瞑想が、脳のストレスの軽減や自律神経の乱れを改善する軽減する働きなどが科学的にも証明されるようになり、補完治療的な役割として、病院、メンタルクリニック、介護施設、福祉作業所などの医療、福祉の現場で広まりつつあります。

このような補完治療としてのヨーガをけん引しているヨーガ療法を認知症患者さんのBPSDの改善を目的にして、病院、介護施設で行わせていただいています。


2015-01-07

一歩一歩 歩んで行くこと

明けましておめでとうございます。

今年もよろしくお願い致します。

皆さまが幸せでありますように。

昨年は1月に介護福祉士受験、6月にアーユルヴェーダ講座、7月ヨーガ療法学会総会でポスター発表、11月に認知症患者さんへのヨーガ指導講習会講師など、いままで積み重ねてきたものを形にでき、発表する機会に恵まれた一年でした。

5月よりマインドフルネス実践会に参加したことで、日常生活の中で無意識にしていた体の使い方の癖や情動に気づくようになり、以前よりも自分の反応に距離を置いて見るようになりました。
今年はマインドフルネスの元になっている原始仏教の勉強もしてみようと考えています。

最近はQOL(クオリティ・オブ・ライフ)と共に、QOD(クオリティ・オブ・デス)という、納得した人生の閉じ方という考えも言われるようになりました。高齢者や介護者の方のケアとして、また人生の到着地点に向かう支えとしてのヨーガ療法、マインドフルネス瞑想のニーズが高まったいくことを期待し、私もその一端を担っていきたいと思っています。

そして一年を通じて暮らしの中で自分も人も大切に、お互い様の精神を忘れずに生活していけますように。

2014-10-24

渋谷区ボランティアセンター

渋谷区ボランティアセンターのラウンジを運営している団体さまに、ヨーガの出講講習会をさせていただきました。60〜70代の方で社会活動をされている方はお元気ですね。WHOの健康の定義、肉体的、精神的、社会的な健康を思い出しました。

2014-09-15

みんなのヨーガ教室

9月のみんなのヨーガ教室のお知らせです。

一日中聞こえてた蝉の鳴き声が聞こえなくなりましたね。
日中は暑さが残りますが、朝晩は少しづつ涼しさを感じるようになりました。
そんな季節の変化を一緒に感じてみたいと思います。

7月のピクニックヨーガが心地よかったので、
9月も芝生ヨーガを予定していましたが、ご存知の通り今ニュースにもなっている
『蚊』を考慮して西原区民交流センターにて開催に変更になります。


日時:9月27日第4土曜日 10:30〜11:30

場所:地域交流センター西原(京王新線 幡ヶ谷駅徒歩5分)

参加費:500円

講師:和井田信子

問い合わせ先:minyoga@yogatherapy-shibuya.com

みんなヨーガ教室は、障害の有無に関係なくいろいろな人たちが出会い一緒にヨーガ(心と体のつながり)をすることで新しい社会のつながりを作る場です。



2014-08-06

平和について

今日は広島に原爆が投下された日ですね。以前からシニアヨーガにきて下さっている80代の方がいます。いつもは開始前に体のことを話されることが多いのですが、今日は平和祈念式典を見て、黙祷をしたと話してくださいました。普段は戦争のことはほとんど思い出さないのに、いつもこの日になると、思い出す景色があるそうです。それは、当時住んでいた家の防空壕の出口に不発弾が落ちていたの見たことだそうです。そして、もしあの爆弾が破裂していたら自分はいまここにはいなかったと思ったそうです。
もう一つの景色は、青空の中に戦闘機が高い位置から降下してくるのを見て、あの辺りが空襲を受けているんだなと思ったものだそうです。

その方に私の祖父は、徴兵で戦争に行って帰還したことを話したら、「.おじいさんが戦士していたら、ご自分もここにいなかったですよね」と言われて、その時に、「歴史の中の戦争」の延長に、「今ここ」に自分が生きていると気づきました。

今日の東京は快晴で、この雲ひとつない青空を見ていると、私の心には平和という言葉が浮かんできますが、69年前の空には戦闘機が飛んでいた情景を想像すると、当たり前の「平和」が、当たり前ではない、貴重な「平和」に思えました。